川西市教育委員会 様

来校者モバイル応対システム

スマートフォンを活用し校門の防犯強化と来校者応対の円滑化を両立

来校者モバイル応対システム

兵庫県川西市内の全公立学校24校にて、オートロック化した校門の来訪者応対のために、IPインターホン「IXGシステム」を導入いただきました。川西市教育委員会様と、実際にシステムを使用されている東谷中学校様に、導入の経緯やその効果についてお話を伺いました。

的場 秀樹 様

兵庫県川西市
教育推進部
教育政策課
課長
的場 秀樹 様

廣末 直幸 様

兵庫県川西市
教育推進部
教育政策課
廣末 直幸 様

中西 亮 様

川西市立
東谷中学校
教頭
中西 亮 様

導入効果

課題

  • 防犯強化に向けてオートロックを試行導入したが、来校者の数が多く、都度職員室で解錠などの応対をしていたため、業務が煩雑化していた。
  • 市内の全公立学校に防犯システムの導入を進めるにあたり、工事や維持管理にかかるコストを最小限に抑えたかった。

解決

  • オートロックとIPインターホンを連携。学校内のどこにいても、スマートフォンで来校者の確認・オートロックの解錠ができるようになった。
  • GIGAスクール構想で整備された校内ネットワークを活用してシステムを設置。全校への円滑な導入を実現した。

Q:校門のオートロック解錠にスマートフォンを採用した理由は?

A:学校防犯における“次の一手”として、オートロック導入による校門の防犯強化と来校者応対の円滑化との両立を目指しました。

的場様:川西市では「すべての子どもたちにとって充実した学びや育ちにつながる環境を提供する」ことを大切にしています。その取り組みの一つが、市内全小中学校の校内に設置したフリースクールです。教室に入りづらい子どもたちの居場所を確保し、支援員を配置している自治体は少ないです。
学校における子どもたちの安全確保は市民の関心も高く、私が配属されてから最初に直面した課題の一つでした。特に、校門の防犯強化は長年の懸案で、警備員の配置など選択肢が少なく、効果的な方法を探していました。そんな折、幼稚園と保育所の一体化に向けた施設整備の時に学校の一部を幼稚園として使用する期間がありました。その際、幼稚園に設置していたオートロックシステムを学校にも試行的に導入し、強化を図りました。

廣末様:子どもたちの在校時間帯は校門を施錠してくださいとお願いしていました。しかし、学校には子どもや保護者をはじめ、地域のボランティアや事業者などが頻繁に来校することから、都度、解錠などの応対が必要になりました。

的場様:そこで、スマホにインストールしたアプリで、校内のどこでも来校者の応対とオートロックの解錠ができ、校門の防犯強化と応対の円滑化を両立できる「IXGシステム」を採用。オートロックシステムとともに、市内全公立学校24校への設置を決定しました。

校門

校門

ドアホンは大きな呼出ボタンでどなたでも使いやすい。内蔵のカメラは犯罪抑止にもつながる。

スマートフォン・モニター付インターホンを呼び出し
廊下

廊下

教室や廊下、グラウンドなど、どこにいても来校者の様子を映像で 確認し、音声通話、オートロックの解錠が可能。業務の効率化に役立つ。

職員室

職員室

大きな7 型液晶画面に来校者を表示。鮮明な映像で人物の顔や 背後の様子まで確認でき、不審者や不要なセールスの判別ができる。

Q:学校にIXGシステムを採用するメリットは?

A:GIGAスクール構想で整備したICT環境の活用により導入が円滑。アプリの操作性はシンプルで、教職員にストレスを与えません。

的場様:別の事業でクラウドPBXによるスマホを活用した内線システムの整備を進めていたこともあり、将来的には内線やインターホンの応対、オートロックの解錠操作をスマホに統合したいと考えていました。その点で、来校者応対から解錠までをスマホアプリでできるIXGシステムはとても魅力的でした。また、アプリ自体にランニングコストがかからないという点も、IXGシステムを採用した理由の一つです。

廣末様:スマホは各学校に一律3台支給しています。アプリはシンプルな操作性で現場から使い方の問い合わせを受けたことがほぼありません。多忙な教職員に運用面でストレスを与えないことは、業務の効率化や各学校への展開において、大きなメリットだと思います。

的場様:配線には、GIGAスクール構想で整備済みの校内ネットワークを活用しています。川西市は文部科学省が行った校務DX化の調査で兵庫県下2位となるなど、教育現場におけるICT環境の整備や活用が進んでおり、スムーズに導入を進められています。また、設置には国からの交付金を一部活用しており、交付金や補助金の存在は整備計画を更に一歩充実させるのに大きな契機となりました。今年度中には全ての公立学校への設置を完了する予定です。

廣末様:IXGシステムの導入をきっかけに、子どもの安全にフォーカスした取り組みをより一層進めていきたいと思います。

的場様:導入後の次のステップとして、IXGシステムをはじめ防犯設備の適切な運用方法を全公立学校で統一し、周知、浸透させることを考えています。スマホの活用による内線連絡体制の強化なども並行しながら、今後も安全を高める取り組みを進めてまいります。

現場の先生から

Q:IXGシステムを実際に使って良かったところは?

A:どこにいてもスマホでタイムリーに来校者応対ができ、カメラ映像で人物を確認し解錠の可否を判断できるところです。

中西様:本校は生徒数875名の市内で一番大きな中学校です。マンモス校ではありますが、生徒一人一人をいつでも迎えることができる、安心感のある環境づくりに力を入れています。
IXGシステムの良さは、校門にいる人物からの呼び出しにスマホですぐ応対し、その場でオートロックを解錠できるところです。例えば、授業参観で職員室に誰もいないときでも応対ができ、とても助かっています。また、呼び出しと同時にカメラ映像も確認でき、不審な人物であればその場で解錠せず、校門まで直接確認に行く判断もできます。校門へのオートロックシステムの導入は、不登校の生徒に心理的な入りづらさを与えないか心配をしていましたが、教師があらかじめ登校時間を確認して出迎えを行うなど、防犯強化と同時に生徒一人一人を丁寧に見る良いきっかけになったと考えています。

職員室

職員室

デスクワークの際はホルダーを使い、卓上端末のように使用されている。離れた壁面に設置されたインターホン端末まで移動することなく、その場で来校者の応対ができ、業務を効率化されている。

スマホの操作

呼び出しへの応答や解錠の操作方法はシンプルで使いやすく、多忙な教職員の業務支援ツールとして最適。

お客様プロフィール

川西市教育委員会様

川西市は兵庫県の南東部に位置し、豊かな自然と交通に恵まれた住宅都市。市では「施策は子ども・教育から始める」という基本姿勢を示し、学校教育環境の充実に向けて重点的に取り組まれている。

納入概要

納入システム

IXGシステム

納入時期

2023 年 9月~

構成図
システム構成図

※2024年 1月 取材

※本ページに記載の情報は取材時点の情報であり、変更されている可能性があることをご了承ください。